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  • コイルと接点(a接点・b接点)
  • シーケンス回路で多く用いられる制御部品にリレーという部品があります。 電気的なスイッチとして利用できるため、さまざまな応用回路が組めます。 リレーシーケンスには「コイル」「接点」と呼ばれる記号が出てきます。 コイルに電気を流す事により、機械的に接点を開閉しています。 コイルに電気が流れていない状態で閉している接点が「b接点」、 コイルに電気を流すと閉する接点が「a接点」です。
    接点が閉じている時に電気が流れ、開いていると流れません。
    図中では電気の流れを赤線で、接点の開・閉を緑線で表現しています。
  • 押すと点灯・離すと消灯する回路
  • まずは簡単な回路から説明します。 ○にL1と書いているのは「ランプ1」です。
    L1の前に入っているX1の接点はa接点なのでコイルに電気が流れていない場合は開となりL1は点灯しません。 SW1(スイッチ)を押すことによりX1のコイルに電気が流れ、a接点が閉となりL1にも電気が流れ点灯します。 SW1を離すとX1のコイルに電気が流れなくなりa接点が再び開となる為、L1は消灯します。
  • 自己保持回路
  • 先ほどの回路ではスイッチから手を離すとランプが消灯してしまいました。 時としてランプが点灯し続けてほしい場合が多々あります。 そういった場合にはどのような回路を組めばいいのでしょうか?
    上の回路を自己保持回路と呼びます。 スイッチが押されてコイルに電気が流れた際、そのリレーの接点を利用してコイルに電気が流れる道を作る回路です。 こうする事によりスイッチから手が離されてもコイルには永遠と電気が流れるのでL1は消灯しません。
  • 自己保持回路+リセット回路
  • 上の回路ではランプを点灯し続ける事に成功しました。 しかし、これでは大元の電源を切らない事にはランプが消える事がありません。 自己保持回路には回路を遮断する条件を挿入し、自己保持を解除(リセット)するのが普通です。
    この回路ではSW1で自己保持がかかりますが、SW2を押すことにより自己保持が解除されます。 例えばL1が運転ランプだとした場合、L1点灯中は「運転中」、L1消灯時は「停止中」という仕様の回路だとします。 そうするとSW1は「運転スイッチ」でSW2が「停止スイッチ」という事になります。
  • a接点とb接点
  • コイルに電気を流すと接点の状態が変化するという考え方を持った場合、その事ばかり考えてしまう場合があります。 幾人かに教育をしましたが、「初期状態」という認識がなかったりしました。 コイルに電気が流れていない状態(初期)でもb接点は閉しているのです。 何が言いたいかというと、部品として存在している時もb接点が閉でa接点が開なのです。
    この回路はスイッチが押されていないとL1が点灯・L2が消灯し、スイッチが押されるとL1が消灯・L2が点灯する回路です。 「何かしたらどうなる」ではなく「何かしなくてもどうかなっている」場合もあるという事を頭に入れておいて下さい。
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