[中級の電子工作テスト]
CANONデジ一で遊ぶ
PIC24F RTCCでカレンダー
PICで赤外線通信
PICでシリアル通信
FT232RL変換モジュール
K型熱電対 AD595CQ
K型熱電対のテスト MAX6675
連枝でラダープログラム
連枝でステッピングモータ
各種デバイスのテスト
[シーケンス回路テスト]
リレーシーケンス
[車載用電子工作テスト]
電源の取り方
[PCBCAD]
EAGLE CAD
[掲示板]
電子工作のテスト工場BBS
[リンク]
工作お役立ちリンク集
[電子工作のテスト工場]
表紙[TOP]へ戻る
[電子工作系]
Sivanyan_Radioのブログ
(↑↑管理人のブログです)
GAMEってたのすぃー
電子回路実験教材の部屋 RLC
電子マスカット 必見[MP3]!
kunioのホームページ AVR+MP3
なひたふ電子
ワタヤンの日記
BLUE's electronics room
isi's 趣味の電子工作
獣医さんの電子工作とパソコン研究室
電子用語集Web
YS電子工作ラボ
(↑↑管理人のブログです)
[プログラム系]
信彦の家
[SNS]
電子工作の広場SNS
[写真]
シャッターを押した瞬間
熱電対は温度測定に用いられるものです。温度測定には他に温度ICやサーミスタなどがあります。
ここでは秋月電子で入手出来るK型と呼ばれる熱電対とPICのA/Dを用いてテストします。
まずどの様に熱電対をPICに繋げればよいかを考えるのに苦労します。
しないかも知れませんが、参考にできるものが非常に少なく思えます。
あまり調べていませんが、取り上げているサイトも少ない印象があります。 熱電対を用いる場合は温度補償など色々考えなければいけない事が多いので敬遠しがちになりそうです。 そんな煩わしい事を一手に引き受けてくれるICがあります。「AD595」というものです。 アナデバの製品で、K型熱電対をそのまま接続するだけで「10mV/℃」が得られます。 非常に便利で、しかも5V動作が可能です。これを用いてテストを行います。 ![]() 回路は上の図のようになります。接続する箇所も少なく利用しやすそうです。 AD595は高価なICですが、AQというタイプなら割と安価で入手できます。 この回路の「10mV/℃」をPICのAN0(アナログ端子)に接続します。 |
PICのA/Dを8ビットで利用することにします。
この場合、「5V÷255(0xFF)≒20mV」となり、
AD595の出力「10mV/℃」をそのまま入力すると2℃ずつしかカウントできません。
そこでPICのA/Dに基準電圧を与えてPIC内部の「1」が「1℃」になるように設計します。
基準電圧に2.5Vを用いた場合「2.5V÷255(0xFF)≒10mV」となるので、
テストし易い値になります。よって、2.5Vの基準電圧を使用する事にしました。 ![]() 基準電圧を作るのにはICを用いました。LM336−2.5VというICです。 基準電圧を作る事ができるので、この回路を用いて「2.5V」と書いてる矢印の先をPICの「REF+」に接続します。 「REF+」は「RA3」です。 基準電圧は他にも色々な作り方があるので他所を拝見して下さい。 また、ここでは1℃ずつ表示するテストしかしません。もっと精度の必要な回路を必要とする場合は、 A/Dを10ビットにし、周辺回路も適当なものに変更する必要があります。 ![]() 全体の構成図※簡易 |
今回のプログラムもCCS−Cを用いて行います。普通に考えるとA/Dの取り込みだけで利用できそうです。 -プログラム抜粋----- //A/D設定 #device ADC=8 setup_adc_ports(RA0_RA1_ANALOG_RA3_REF); setup_adc(ADC_CLOCK_DIV_32); //A/D変換 set_adc_channel(0); delay_us(50); data = read_adc(); //表示 printf("Ondo = %d",data); --------------------- 上記のプログラムはA/Dの設定と変換の抜粋です。これだけでも温度表示が可能です。 しかし、表示がパラパラ変わってしまうので平均化する事にしました。 どうやら推奨も20mS間での数度のデータリングによる平均化を勧めているようです。 よって、「2mS毎に10回データをとり、その平均値を表示する」という仕様にしました。 ところがこれでもデータがフラフラします。ブレッドボードで組んでいるせいかと思いますが・・・。 さらにこの平均化したものを5サンプルとり、その平均値を取るようにすると安定しました。 合計で100mSも使っているので実用的といえるかどうかは微妙です。 ![]() プログラムは上記の通りになりました。こんな簡単なもので熱電対を利用できるとは思っていませんでした。 工作レベルでは十二分ではないでしょうか? ソースはここ |
![]() テストを行っている様子です。ブレッドボードの右端のがAD595です。 熱電対を用いた温度計との誤差を見る事にしたので、同じような位置に温度計を置いています。 ICの誤差が1℃、ソフトの誤差が1℃、MAX2℃の誤差程度で収まってくれるとよいのですが・・・。 ![]() 実行結果は上記の通りになりました。温度計との誤差は大体0.5℃〜1℃程度です。 カタログ値とほぼ同じになりました。200℃付近ではもう1℃ほどずれる予定です。 この回路では0℃〜250℃まで測定可能です。 |
Copyright (c) 2007-2022 amahime All Rights Reserved.

昨日: