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  • USB-シリアル変換モジュール FT232RL搭載
  • マイコンとパソコンをUSBで接続したい場合に簡単なのがUSB−シリアル変換ICを利用する事です。 しかし、変換ICはフラットパッケージなため、なかなか工作に使う機会がありませんでした。 そんな時に秋月電子通商で「24ピンDIP−ICサイズ FT232RL USB−シリアル変換モジュール」を発見。 早速購入してテストしてみる事にしました。このモジュールにはTTLレベルと232Cレベルの2種類があります。 今回はマイコンと接続する為に使用するので「TTLレベルタイプ」を購入しました。 利用目的に合わせて気をつけて購入しないといけないですね。
     
    電源はUSBから供給するかターゲットから供給するかをモジュール上のジャンパーで設定できるようになっています。 今回はUSB電源を使用せずにテストをおこなってみました。
  • 回路を考える
  • まずはモジュール基板の使い方を勉強しなくてはなりません。 当然モジュールになっているのでICのピンとモジュールのピン番号が異なるので勝手に作業は出来ません。 ICは28ピンなのに対してモジュールは24ピンです。かならず資料を確認しましょう。
     
    モジュールと一緒に届く資料にはモジュール内部の回路と各ピンの機能が書かれています。 簡単な回路構成でマイコンと接続が可能なようです。マイコンはPIC16F877を用いる事にします。
     
    モジュールの周辺回路を書いてみました。電源とリセット関係をUSBからとるか外部から取るかを選択するピンを どちらに合わせるかによって配線を変えるだけのようです。シリアル用の信号が沢山ありますが、今回は使用せずに なるべく簡略化してテストをおこないます。PICとの接続は説明は要らないでしょう。 ご要望がある場合は掲示板にご連絡下さい。
  • 配線する
  • 今回の実験もブレッドボードを使用しました。回路が簡単に組めて、勘違いがあってもすぐに修正ができる。 まさに電子工作の必需品。もとい、テストの必需品。
     
    回路構成はモジュールとPICをシリアルで繋ぐのはもちろんですが、動作確認ようにスイッチ2つとLED2個を 配置しています。パソコン側はハイパーターミナルを用いてテストする予定です。
  • プログラム(CCS−C)
  • 毎度おなじものCCS社のコンパイラを用いてプログラムしました。
     
    当然の事ですが、プログラムは通常のシリアル通信(USART)と同様です。
     
    なので簡単にプログラムは終了しました。スイッチ1を押すと「変数i」を一つ繰り上げて シリアルで値を送信します。スイッチ2を押すと「変数i」を一つ繰り下げてシリアルで送信します。 ハイパーターミナル上から「1キー」を押すとLED1が点灯し、「2キー」を押すとLED2が点灯します。 それ以外のキーが押されるとどちらのLEDも消灯するというプログラムです。
     
    ソースはこちら
     
    スイッチを押し続けて場合にでも1回しか送信しないようにプログラムを組んでいるのでif文が長いですが よく見ると動作を理解してもらえると思います。
  • 動作確認
  • 動作を確認しました。画像はハイパーターミナルです。数字がインクリメントしてデクリメントしているのがわかるでしょうか? これはスイッチ1とスイッチ2を押して順に送られたデータを表示出来ている事を示します。 パソコン側からの送信も無事に出来、LEDが交互に点灯、消灯・全消灯を実現できました。 一度でもパソコンとPICをシリアル通信で繋いだ事がある人ならなんの問題もなく利用できますね。 はじめての人でもUSB機能を内蔵しているPICを使うよりはるかに敷居が低いと思います。
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